□■□ フォトダマ通信 Vol.76「伊勢での奉告〜日本石巡礼を終えて」の巻  □■□

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2006.12.4 記

 11月25日の午後、伊勢の猿田彦神社にいた。日本石巡礼が終了したことを奉告
する特別参拝をさせて頂き、本殿で玉串を捧げた。ようやく三年間の石巡礼が終
わったのだなぁ、という実感が湧き上がって来た。
 その日、猿田彦大神フォーラム主催の地域密着型講座「神楽座」が小坡美術館
で行われ、そこで石の語りべをさせていただくことなっていた。
 想えば、この猿田彦神社とのご縁をいただいてから10年以上の歳月が流れていた。
1997年、猿田彦神社のご遷座祭に向けて行われた、猿田彦大神巡行祭に同行させ
て頂いた。十日間の祈りの巡礼が、石巡礼への誘いを導いてくれたのだと思う。
 2002年、南部アフリカ・ジンバブエへの旅は、強い衝撃を受けた。自然が作り
だす天然の奇岩、巨石、信仰されている祈りの風景を見た時、石を通して世界が
つながっていると感じた。そして、足下の日本をきちんと見なくてはとの思いで、
2003年10月4日に日本石巡礼をスタートした。
 この三年間の日本石巡礼は、石を通して地域の持つ様々な魅力と出会う旅であっ
た。稀人として、多くの人達の暖かい励ましと、応援をいただきながら無事に終了
することができた。
 綱渡り状態であるこの石巡礼を見て、ある恩師は「捨てる神あれば、拾う神あり
だね」と言ってくれた。振り返れば、まさにその通りだなぁ、と自覚している。

 小坡美術館での神楽座は始まった。猿田彦神社の崇敬者の方々を前に、皇学館大の
橋本先生のお話を拝聴し、その後、写真を使っての「石の語りべ」をさせて頂く。
和やかな雰囲気の中、猿田彦大神フォーラムの関係者の面々を前に、心地よい緊張感
を持ってお話を終えた。その後の交流会で、ある方から伊勢の石情報を提供してもら
った。二見に猿田彦石と呼ばれる石があると言うのだ。後日、私はさっそくその石を
探しにでかけた。

 何度も足を運んでいる伊勢でさえ、知らない石がある。これまで日本全国を巡った
とはいえ、まだまだ知らない石だらけである。
 日本石巡礼は、三年間を区切りの満願として終了した。これまで石巡礼で出会った
石やその時感じたことなどを、写真展、書籍、そして石の語りべを通して皆さんにお
伝えしたいと思っている。
 私は、これからもライフワークとして石を訪ねるだろう。なぜなら、石には石の数
だけ、そこにはドラマが待っているからだ。
 もうすでに、あらたな旅は始まっている…。


清里にて
すだぐんじ 拝

※猿田彦石(伊勢市二見町)は、こちらから見ていただけます。
http://tengun.seesaa.net/

●石巡礼の軌跡
11/3…新潟 佐渡市の石臼塚、弁慶岩、赤亀岩
11/9…栃木 塩谷町の佐貫観音岩、籠岩
11/14…神奈川 三浦市の安房口神社の霊石、立岩
11/23…長野 下諏訪町の万治の石仏
11/24…岐阜 中津川市の女夫岩、夜泣石
11/27…三重 伊勢市の猿田彦石、鳥羽市の石神さん
11/28…大阪 交野市の磐船神社
11/30…愛知 新城市の鳳来寺山
11/31…愛知 豊田市稲武の亀石、岐阜 恵那市山岡町のイワクラの森
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