■□■□■□ フォトダマ通信 Vol.68「五所川原の陽石〜虫の知らせ」の巻 ■□■□■□

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2006.8.14 記

国道101号線から梵珠(ぼんじゅ)山へ向かう小道に入り、淡島神社の看板を左折する
と砂利道になった。車一台通るのがやっとの感じでくねくねとした道がつづく。
奥の森に近付くにつれ、アブのような虫が車に入って来た。やがて道は行き止まりにな
り、右手に赤い小さな鳥居が現れた。淡島神社は小さな社で、その右上の斜面に紅白の
紐に白い布が垂れ下がっていた。長さ5メートルはあるだろうか。よく見ると布の下か
ら岩が顔を出していた…。

ここしばらく、秋田の男鹿半島、青森の津軽半島の石を巡っていた。
8月11日、石情報を求めて五所川原市役所の観光課を訪ねる。観光課の課長さんは、
梵珠山の山岳信仰にも詳しく、幾つかの石を教えてくれた。また、「梵珠山古へのたび」
と題する資料と地図までいただく。日が傾き始めていたので、その日は立ねぷた館を見
学することにした。館内には今年のねぷた祭りに使われた高さ20数メートル(地上4階
建ての高さ)もの、巨大な立ねぷたが2体展示されていて、あまりにもの大きさに驚く。

8月初旬、青森県下で行われる七夕祭りが、ねぶた(ねぷた)祭りだ。中でも五所川原
市の立ねぷたは異彩を放っていた。戦後、電化に伴って街中に電柱が建ち並び、巨大な
立ねぷたは中断したという。しかし、近年、一部の場所の電線を地中に埋めて立ねぷた
を復興させた。立ねぷたは、五所川原市民にとっての誇りの復権をも与えているように
見える。巨大な立ねぷたを見ていると、古層の神々が形を変えて現代に蘇ったようだ。

淡島神社をお参りすると、小さな祠の中から蜂のような虫が頻繁に飛び交っていた。
急斜面に横たわる石に近付き撮影を始める。布を持ち上げると、石の姿が露わになっ
た。さらに上がった所に小さな石があり、こちらは紫の布が掛けられていた。
いただいた資料に依ると、この岩石が淡島神社のご神体で、お参りすると子宝に恵まれ
るという。かつて梵珠山の山岳信仰が栄えていた350年前頃、地蔵堂がまつられていた。
この露出した岩石に巨大な陽物を彫刻した古代の原始宗教の生殖器崇拝の遺跡で長筒円
形な全長5メートル22センチの自然石だという。
淡島神社の空間は、どこか異界を感じさせた。

その後、来た道を戻り梵珠山方面に車を走らせると、右手に真新しい鳥居が見えた。
ここが松倉神社の入口だ。我々は、急な坂道の参道を上がって行く。所々に石の観音像
が白い布に巻かれ安置してある。20分ほど歩くと神社が見えた。狛犬の他に馬の石像が
二体あり、やはり布が巻かれている。我々は神社をお参りし、東部の岩山に上ると、三
つの祠がまつられていた。

松倉神社は松倉と称する一大岩塊の東部の基部にある宮居で、今でも神仏習合が残る
霊地だ。
神社を降りて、次に陰石のある場所を目指して車を走らせる。しばらくすると、道に
水溜まりが現われた。車で通れるかを確認するため降りると、先にも水溜まりがあり
軽バンの二輪駆動では困難だった。
車に戻ると、車内はアブのような虫がたくさん飛び回っていて、ギョッとする。
まるで、ヒッチコックの映画『バード』のワンシーンを思わせるようだ。飛び交う虫
を手で払いつつ逃げるように引き返した。

帰りがけ、あることに気づく。途中何か所かで、山が開発のため切開かれていたのだ。
砂防ダムも作られ立派な駐車場もあるが、どこか違和感がある。
かつて、山岳信仰として栄えた梵珠山。今でも津軽三十三観音霊場の二十五番札所と
して信仰されている。この虫の反応はどこか敵意をあらわしているように思えた。
青森へ走りながら、ふと気がついた。もしかすると虫達の知らせは、立ねぷたの復興と
は対象的に、聖なる山梵珠山への開発に対し、何らかのメッセージを我々に示していた
のではないだろうか…。
                東北石巡礼の途上、下北半島にて
                           すだぐんじ拝

※淡島神社の陽石・立ねぷたの写真はこちらで見て頂けます。
http://ch.kitaguni.tv/u/1871/

●石巡礼の軌跡
8/8…秋田・寒風山の鬼の隠れ里
8/9…青森・日和山の岩木山の形をした石
8/11…青森・津軽の兜岩
8/12…青森・五所川原の淡島神社の陽石、松倉神社背後の岩塊
8/13…青森・下北の赤岩神社の岩

◎『VOICE OF STONE 聖なる石に出会う旅』(新紀元社)をお求めの方は、こちらに
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