■□■□ フォトダマ通信 Vol.65「利尻島での再会、ウニドン〜テポドン」の巻 ■□■□

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2006.7.9 記

7月3日の夕方、利尻富士を下山していると、ある友人からメールが届いた。友人は今、
利尻島にいて会いたいとの内容だった。友人の名は吉良君といってパフォーマンスアート
をしていた。彼と出会ったのは約一年前、高知の葦船カムナのプロジェクトを手伝ってい
る時だ。驚くことに彼は、数日前から昆布干しの住込みバイトで利尻島に来ていて、いつ
もメルマガを見てくれてる葦船仲間のツッチーが、知らせてくれたのだ。

ここしばらく、礼文島と利尻島の石を巡っていた。礼文島では南部にある巨大な桃岩、猫
の後ろ姿に見える猫岩、立神のごとく海岸に立つ地蔵岩などを巡った。その後、利尻島に
渡り西海岸の人面岩、寝熊の岩などを巡り、利尻富士を登拝する。中でも強烈な印象を持
ったのは、利尻富士山頂近くにそそり立つ立岩だ。高さ30メートルもあろうかと思われる
岩の付根に雪渓があり、見ているとどこかチベットのカイラス山を思い起こさせた。

当初、私は利尻富士の下山後、その日の内に稚内行きのフェリーに乗るつもりでいた。
しかし、利尻富士への登山は、かなりハードで予想以上に時間がかかった。お陰で、吉良
君と再会することができた。
翌日、沓形(くつがた)のバスターミナルで待ち合わせをすると、右目に物貰い
ができた吉良君がやってきた。昆布干しのバイトは毎朝3時に起こされ、それが結構辛く
て物貰いになってしまったと言う。我々は、近くにある交流館ドントへ行き、しばらく
歓談する。昨年の末、彼が初めて行った海外のペルーやボリビア、そして今年行ったイ
ンドネシアの写真を見せてもらいながら話を聞く。写真を見ると、海外での素敵な出会
いと交流があった様子がすぐわかった。彼は、これから昆布干しの作業風景をモノクロ
写真で撮りたい、と熱く語った。

お昼に食堂へ出かけ、私は、初めてのウニ丼を食べようと思った。ただ、値段を見て
驚く。バフンウニの丼が一杯三千円もするのだ。礼文島の店で見掛けたウニ丼の値段
が千円だったので、礼文島で食べておけばよかったと思った。しかし、利尻島とはも
うすぐお別れなので思い切って量と値段が半分のミニウニ丼を注文する。ウニドンの
味は、言葉では言い尽くせないものがあった。

吉良君と別れ、私は稚内へ戻りフォトダマ号で宗谷岬の駐車場へ向かった。
翌朝3時に目が覚めた。すでに辺りは、うっすらと明るくなっていて、早めに出発する。
オホーツク海を左手に見ながらしばらく走ると、海岸に柱状節理の岩が見えた。ちょう
ど御来光が昇り、撮影をする。それからクッチャロ湖畔に向かった。少し休憩しながら
朝食を食べる。すると、NHKラジオから北朝鮮がミサイルを発射したと言うニュースが
流れた。また、北海道知事は、政府の公報の遅さを指摘し北朝鮮を非難し、山形の水産
高校の海洋実習船は、稚内港に避難したと伝える。
テポドンも発射されたと言う。
ウニドンを食べた翌日にテポドンが飛んで来るとは、いったいどういうことなのか?
しばらく、ウニドンとテポドンの音霊が頭の中に響いていた。ウニドン、テポドン、
ウニドン、テポドン…。
雑念を振り払い、私は和寒(わっさむ)の夫婦岩へ向かった。

                中標津にて
                        すだぐんじ 拝

※利尻富士山頂近くの立岩はこちらからご覧になれます。
http://ch.kitaguni.tv/u/1871/

●石巡礼の軌跡
7/2…利尻島の人面岩、寝熊の岩
7/3…利尻富士山頂の立岩
7/5…和寒(わっさむ)町の夫婦岩
7/6…遠軽町のがんぼう岩
7/7…斜里町の朱円ストーンサークル

◎新聞掲載のお知らせ
★7月12日(水)発売の日本経済新聞・文化欄に「石巡礼」の活動を紹介して頂くこ
とになりました。よかったらご覧下さい。今回、日経とのご縁をつないで下さった徳島
県日和佐町の「あなんど」福田様にお礼申し上げます。

◎荒俣宏氏講演会のご案内。
猿田彦大神フォーラムの仲間からの紹介で、旭川で行われるスミセイフォーラムをご案
内致します。参加ご希望の方がいましたら大至急、
須田(Ohenro_the_Stone2005@t.vodafone.ne.jp)まで連絡を下さい。
参加費は無料です。
★開催日 平成18年7月13日(木)
★時間 18時30分〜20時30分
★場所 旭川市公会堂(旭川市常磐公園内)
※主催 (財)住友生命健康財団
『“怪”とは何か?
“怪”なる人や物事に、私たちは畏敬を抱く。“怪”は時代の先駆者、異文化や異時空。
そして私の中にも“怪”はある。“怪”をみつめて、ともに生きよう、こわがりながら?!
ナビゲーター 鎌田東二氏(京都造形芸術大学教授)
講演・対談 荒俣宏氏(作家)』

◎『VOICE OF STONE 聖なる石に出会う旅』(新紀元社)をお求めの方は、こちらに
連絡を下さい。
voice_of_stone@sudagunji.com

◎須田郡司オフィシャルページ
http://www.sudagunji.com/
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