■□■□■ フォトダマ通信 Vol.60「産廃に参拝〜アースデエィ in 豊島」の巻 □■□■□

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2006.5.1 記

ジャンベの音が瀬戸内海の小島に響き渡っていた。かつて、高度経済成長期の鋳物生産にこ
の島の砂は重宝されたと云ふ。砂は大量に取られ、その後跡地がいつしか産業廃棄物の捨て
場所に変貌していった。そこにあった縄文遺跡は削り取られ、その記憶すら忘れられつつあ
った。

二十人ものジャンベ隊は、まるでこの場所を鎮魂するかのように打ち鳴らしていた。魂を揺
さぶるような音は、産廃跡地はもとより島全体へ響き渡っていた。ジャンベの音に押される
ように背後の岩場を上がった。岩場の上に行く程ジャンベの音は、まわりに反響しながら強
くなっているように聞こえる。さらに上がって行くと、そこには円錐形の岩山ピラミッドが
現れた。その光景は、アフリカのジンバブエの石の世界を彷彿させた。この島はゆたかな島
と書いて豊島(てしま)と呼ばれていた…。

免許証の再交付を終え、岡山に戻ってきてから瀬戸内大島(今治市)の命の祭りに参加した。
せっかくの四国入りだったので、しばらく四国を巡った。亡き恩師の墓参、友人のお見舞い、
そして何人かの友人達と再会することができた。鳴門では聖地巡礼をされている方々と、二
日間ご一緒させていただく。

鳴門で再会したアララト岩海から、アースディに豊島でジャンベ隊が集まることを知り、4
月22日、岡山からバスと船を乗り継ぎ豊島へ向かった。お昼すぎに到着すると豊島小学校
体育館では中坊公平氏の講演会も終わりに近付いていた。アースディのイベントには、それ
ほど関心は無かった。しかし、今回友人達が産廃跡地でジャンベを叩くと云うことを知り、
ぜひ行きたいと思った。
お昼すぎ、産廃跡地に向かうバスが出ると云ふのでジャンベ隊の方々と共にバスに乗る。し
ばらくすると、海岸に出て進行方向右手にある岩山が姿を現した。バスの右窓から岩山がち
らっと覗く。あぁっ、と思いながらしばし岩山に見とれてしまう。岩山で一緒に喜べる仲間
がいることに幸せを感じる。

やがて産廃跡地でのジャンベのセッションは終わりに近付いていた。音が止むと、小雨が降
り始めた。音のセレモニーは静かに幕を閉じようとしていた。

高松行きの船に乗り豊島を後にするとトンガリ山が見えてきた。何とも存在感のある岩山。
この聖なる岩山は、豊島の歴史をただただ見つづけて来たのだろう。聖地とゴミの関係、
それは日本に限らず世界中に共通した構図が横たわっている。この新しい神話は、次世代
に伝承すべく語りべを必要としているように見える。
鳴門の友人が、「産廃に参拝やね」と言った。まさに言霊遊びの中から、今ここで起きてい
ることのリアリティーを見つめたいと思う。

                              日本石巡礼の途上、敦賀にて
                                               すだぐんじ 拝

※トンガリ山の写真はこちらから見て頂けます。
http://ch.kitaguni.tv/u/1871/

●石巡礼・石の語りべの軌跡
4/7…岡山のマイマイのつるかめ屋で石の語りべをする。
4/8…俊ちゃんに大三島の入り日の滝の案内をいただき、瀬戸大島命の御祝(まつり)ミヤウ
チスタジオにて石の語りべをする。
4/9…伯方島の磐座をアララト岩海と訪ねる。夕方、今治の加納邸でお接待を頂く。
4/12…土佐清水の喫茶アネモスへ。北代さんの仏前にご挨拶する。偶然、白皇山帰りの小川さ
んと再会。たぬきの佐鳥さん宅でお接待を頂く。
4/13…佐鳥さんが作った子供の家を見学し高知へ。国立高知病院へ入院している岡村さんを見
舞う。夜小川邸でお接待を頂く。
4/15…徳島の城満寺へ大槻住職を訪ね、日和佐のあなんどで石の語りべをする。福田邸でお接
待を頂く。
4/16…カニちゃんと佐那河内村(徳島)の天岩戸別神社の開元祭へ。手力男(たじからお)の塚
石、慈眼寺の穴禅定へ。溝田別宅でお接待頂く。
4/17…鳴門ナマステ・ゲストハウスで聖地巡礼前夜祭。
4/18…四国の仲間、沖縄の比嘉さん達と高越山(こうつざん)の奥の院を巡拝。
4/19…鳴門の岩、竜宮の磯で祈り、祖谷の滝と岩、鴨島の大楠を巡拝。
4/22…第10回アースデイの豊島(香川)へ。産廃跡地近くのトンガリ山と出会う。坂出のアラ
ラト岩海邸に招かれ直会。
4/23…川辺の家でウサト展を拝見し、岡山の西村邸でビデオ上映、石の語りべをしてお接待を頂く。
4/24…ザ・マーケットのススムさんの紹介で能勢伊勢雄さんとお逢いする。
4/25…馬杉さんと牛窓のとし小島・七海さんを訪ね、岡山大学近くのライブハウス・ペパーランド
へ。ネオゴシックのレコードコンサートの合間に、能勢さんに三階の書庫を見せて頂く。
4/27…兵庫の篠山へ。熊谷の「石くど」、藤岡奥の五台山の岩(岩屋観音堂)を巡拝。
4/28…兵庫の播州・千ヶ峰(1005m)を登拝。山頂のご神体、磐座、夫婦岩、神籬宮の磐座群を巡拝。
※千ヶ峰の磐座の写真はこちらから見て頂けます。

●フォトダマ通信後記

昨年、笠岡の薬効手染めの工房&お店「あるでばらん」のふみちゃんから、オーガニックの八百屋
「コタン」でVOICE OF STONEを10冊購入してくれたこと聞いた。昨年末に岡山に入った際、ご
挨拶と本代の集金にと初めて岡山駅西口近くの「コタン」を訪ねた。その時、店長から見せてもら
った本が『スペクタル 能勢伊勢雄 1968―2004』(和光出版)だった。
まるで辞書のような分厚い本で568頁もあり、小さな文字がびっしりと綴られていた。
能勢伊勢雄氏は、写真家であり映像作家、評論家でもありLive House ペパーランドの主催者とい
うマルチな肩書きを持っている方だった。特に興味を持ったのは、彼は八木敏乗著『岡山の祭祀遺跡』
(日本文教出版)の出版に関して企画・編集で協力していた点だった。さっそく、この本を購入し読
んでいるうちに、いつか能勢氏にお逢いしたい、という思いが芽生えていた。そんな中、先日早くも
お会いする機会を得た。
深夜のザ・マーケットに能勢伊勢雄氏が現れ、四人でテーブルに座った。皆、煙草吸いの中、能勢氏
はパソコンを取り出し、近々ある学校で講義する相似律の話を植物、鉱物や建築物などの映像を見せ
ながら淡々と話して下さった。二時間あまりの話の中で、磐座をやっているのならと、いくつかの参
考になる本も紹介していただく。
能勢氏は、何とも渋い方と言うのが第一印象だった。
名刺交換をして、別れ際「写真はちゃんと撮らないとね…」との苦言を頂く。
能勢氏の苦言を薬にして、石巡礼をつづけようと思う。
                             風天のフォトダマ師 ぐんぐん拝

◎「VOICE OF STONE 聖なる石に出会う旅」(新紀元社)をお求めの方へ。

◇本の内容は、友人の音楽家奥村氏のHPで紹介していただいておりますので、参考に
して下さい。
http://www.members.aol.com/nobfile/voiceof/pages/aindex.html

◇本の購入方法は、直接、須田(Ohenro_the_Stone2005@t.vodafone.ne.jp)まで連絡
をいただくか、下記の場所へお問い合わせ下さい。
本の代金は1890円(税込)です。
発送の場合は、別途送料340円(一冊の場合)が発生します。

◆◇◆◇◆◇◆◇
『VOICE OF STONE』を扱って下さる仲間の皆さん。
◆SPACE・侑(群馬・館林市)…日本石巡礼をスタートしてまもない頃、展覧会をさせて頂い
たギャラリーです。電話/FAX:0276-75-3953
SPACE-U HP:  http://www1.ocn.ne.jp/~space_u/ 
      E-mail : space-u@axel.ocn.ne.jp

◇NPO法人東京自由大学(東京・神田)…探求と創造と体験を目的とした様々な講座やワークを開
催しているフリースクールです。
電話/FAX:03-3253-9870
東京自由大学HP:http://homepage2.nifty.com/jiyudaigaku/

◆あるでばらん(岡山・笠岡市)…石好きオーナーの薬効手染め(シルク)のお店です。
電話:0865-65-0896 FAX:0865-65-1460 ご予約はFAX希望。
あるでばらんHP: http://www.aldebaran-well.com/

◇コタン(岡山市奉還町)…岡山駅西口近くにある、THE MARKET内のオーガニックの八百屋さん。
電話:086-255-1100

◆あなんど(徳島・日和佐町)…薬王寺の向かいにあるカレー&チャイ屋・アジアン雑貨のお店です。
電話/FAX:0884-77-2266

◇瀬戸内解放機構
香川県坂出市瀬居町北浦1080
アララト岩海氏の新たなる拠点。
0877-46-5216
HP
http://www10.ocn.ne.jp/~veeten//slo/slomain.html
メール
veeten@alpha.ocn.ne.jp

◆ヒーリングストーンAlice&Anne(愛媛・今治市)…今治駅の近くにあるパワーストー
ンのお店です。電話:0898-31-0579
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