■□   フォトダマ通信 Vol.51「のうが高原〜まさG(川野政次さん)を偲ぶ」の巻    ■□

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2006.1.25 記


石巡礼で広島に入ってから、どうしても訪ねたい場所があった。
それは、のうが高原の番人と呼ばれていた、まさGこと川野政次さんのお墓だった。
まさGが癌で亡くなられた事を知ったのは、一年半以上前になる。その後、広島を通過する
も、なかなかゆっくり訪れることが出来ないでいた。
まさGとは、生前二度お会いしていた。
一度目は、約四年前に広島市で写真展をした時の会場だった。まさGは、瞑想仲間のゆきこ
さんの案内で来場され、和太鼓を叩いてくれた。
二度目は、展覧会が終わり、しばらく経ってからのことだった。「のうが高原を案内したい
ので、前日から泊りに来なさい。」と、まさGから声を掛けてもらい廿日市の自宅に伺った。
翌日、のうが高原の巨石群を案内してくれた。

ゆきこさんと広島市役所ロビーで、約四年ぶりに再会するなり「丁度、先日まさGからもら
ったチベタンベルを鳴らして、まさGの事を思い起こしていたんですよ。」と言う。さっそ
く我々は、フォトダマ号でまさGのお墓がある廿日市の宮島霊園に向かうことにした。
宮島霊園の一角に「世界人類が平和でありますように」と書かれた白いポールが立っていて、
その隣りに、まさGのお墓はあった。彼は生前から、お墓を用意していて墓石に、「昭和五
十八年八月吉日 川野政次建立」と刻まれていた。ゆきこさんは、まさGが入院している頃、
よく持って行かれた黄色チューリップを墓前に供え、私はお墓に水を掛けた。一緒に手を合
わせ、しばし黙祷をしていると、まさGが案内してくれた、のうが高原の記憶が蘇ってくる…。

『廿日市駅に車で迎えに来てくれたまさGは、自宅近くに差し掛かると、勢いよくバックで
運転し自宅前で停まった。その早さに唖然としいていると「みんな、驚くんですよ。」と無
邪気に笑っていた。その夜、色々なお話を伺うことができた。翌朝、まさGの運転でのうが
高原近くのバギーコース場近くに車を泊め、歩いて山に向った。しばらくすると、ある施設
が現われた。まさGの後を着きながら建物の中に入って行くと廃墟になって何年も経ってい
るようだった。施設の破損も酷く、所々床も抜けていた。奥に進むと、ここがかつて巨大な
浴場施設だったことがわかった。巨岩を取り囲むように作られた施設は、全体が鉄骨で覆わ
れているた。しかし、ガラスはほとんど割れていて、骨組みだけが周りを包んでいた。よく
まぁ、こんな巨大な施設を作ったものかと驚いていると、まさGは静かに巨岩を正面に座り
和太鼓を叩き始めようとしていた。やがて、太鼓の音は岩々に反響しながらその場を交感さ
せていた。

それにしても、バブルの象徴のように見える、この巨岩を取り囲む廃墟施設は、いったい何
故造られたのだろう。廃墟になってから、その光景はまるで、それら巨岩を隠しているよう
にも見えた。
その後、我々は山間の巨石を見ながら歩いた。「古代の人達は、現代の技術とは違った手法
で巨石を動かしていたように思うんです。」と、まさGは言う。ある切り立った巨岩の上に
立った時、眼下の彼方に宮島の弥山が見えていた。「のうが高原の巨岩と弥山の巨岩は、相
互に関わりあっているんですよ。」との言葉が印象的だった。のうが高原を案内して頂いた
後、帰りがけ、まさGはネパールで手に入れたというカイラス山の空中写真をコンビニでコ
ピーしてくれた。空から見たカイラス山の写真は、まさに陰陽合体の姿で、あちらの世界か
ら見たヤブユムその物だった。』

まさGの墓前で、しばらくムビラを奉納してから霊園の周りを見回した。そこからはっきり
と、のうが高原や宮島の弥山を望むことができた。
川野家之墓(戒名・釈晃政 平成十六年五月三十一日享年七十四歳)を後に、我々は広島市
内にできたチベット寺院「歓喜寺」をお参りし、最後に広島平和記念公園へと向った。
「まさGは、よく自分のことを聖地巡礼をする年金生活者、と言ってましたね。そして、あ
ちこちに出かけて和太鼓を叩き、自分の被爆体験を坦々と語ったようです。戦争反対と言う
言葉は使わず、ただ坦々と語ったそうです。アメリカで講演をした時のこと、講演終了後、
あるアメリカ人は涙を流しながらまさGを抱き締めたこともあったそうです。」と、ゆきこ
さんは言う。

最後にゆきこさんが案内してくれたのは、広島平和記念公園内の一角にある「平和の鐘(悲
願の鐘)」だった。この鐘は、1965年9月20日、秋彼岸の中日、原爆被災者の悲願を結晶し
て、広島平和公園の一角、かつて被爆者の屍体が、るいるいと積み重ねられたその地点に、
悲願の鐘が建立されたものだ。
「あるチャネラーの方に依れば、のうが高原の上に降り注いでいたエネルギーが、今ではこ
こ平和の鐘の上に変わったらしいんです。」とゆきこさんは言う。
平和の鐘を見ると、そこには国境の無い世界地図が描かれ、「自己を知れ」の一語が書かれ
ていた。

翌日、のうが高原行きを試みたが、今回この禁足地に入ることをやめた。
島根石巡礼の途上、出雲にて
すだぐんじ 拝

※本文中の川野政次さんのことは、愛称「まさG」を使わせて頂きました。

●石巡礼の軌跡
1/14…福山市の立石(大岩神社)を地元の方にご案内いただく。
1/15…尾道の千光寺山周辺の巨石、丑寅神社の巨石を巡る。
1/16…因島から生名島に渡りメンヒル(立石)へ。大和ロケセット見学後、雪積もる葦嶽山ピラ
ミッドを登拝。
1/18…故・まさG(川野政次さん)のお墓、チベット寺院「歓喜寺」、平和の鐘(広島平和記念
公園)を巡拝。
1/20…宮島の弥山登拝。
1/22…浜田市の石見畳ヶ浦へ。
1/23…邑南町瑞穂の志都の岩屋の鏡岩、龍岩神社の龍岩。大田市の物部(もののべ)神社・奥宮
の石塚を巡拝。
※物部神社・奥宮の石塚の写真をこちらから見て頂けます。
http://ch.kitaguni.tv/u/1871/0000311253.html

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◆SPACE・侑(群馬・館林市)…日本石巡礼をスタートしてまもない頃、展覧会を
させて頂いたギャラリーです。電話/FAX:0276-75-3953
SPACE-U HP:  http://www1.ocn.ne.jp/~space_u/ 
      E-mail : space-u@axel.ocn.ne.jp

◇NPO法人東京自由大学(東京・神田)…探求と創造と体験を目的とした様々な講座や
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