□■□■  フォトダマ通信 Vol.26 「淡島から阿波、そしてお遍路へ」の巻     □■□■

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立春の夜、阿波の国一の宮、大麻比古神社への参道を一人歩いていた。
参道添いには、たくさんの石灯籠が並んでいて、それも新しい。二十分ほど歩くと、
 ようやく本殿が見えてきた。手水をすまし、石段を上がるとそこには巨大な楠の木の
姿があった。暗やみに目を懲らすと実に巨木だ。看板には、樹齢千年を 超えるとある。
幹の太さに圧倒されながら柏手を打つ。
その後、本殿に進み百円硬貨を投げ入れ、二礼二拍手一拝一侑をする。

ここ何年もの間、神社でお願い事をしたことは無い。ただ、そこの場所に来させてもら
えたことへの感謝とご挨拶だけだった。しかし、最近、過去完了形の 祈りをすることが
ある。過去完了形の祈りとは、これまでやってこれたこと、様々なご縁を頂けたこと、
己が求めてきてことで、ある程度達成できたことに対する感謝である。

お参りをしながら、この一年の石巡礼を振り返る。じつに多くの方々の助言、支え、応
援を頂いていることをあらためて実感する。旅をつづける中で、ふと 応援して頂ける事
が当たり前に思ったり、甘えてしまう心に自戒しなくてはと思う。
本殿前でムビラを弾いていると、どこからかふくろうの泣き声が聞こえてきた。声の方
向に歩いて行くと、どうもさっきの楠の木の上の方からだ。
やがて、 ムビラの音とふくろうの声が合わさっていった…。

先月の末、十日間あまり淡路島に滞在していた。ミュージシャンのえま&慧奏さん達にお
世話になりながら、以前彼らが住んでいた家をお借りし滞在させて もらった。
昨年末、えま&慧奏さん達は、小高い海の見える場所に素敵な家を新築した。ガラス窓の
多い室内は、太陽光線が散散と入り暖かく、スタジオも素敵だった。
私は、しばらく写真の整理や四国石遍路の準備をしていた。新生フォトダマ号になってわ
ずかだというのに荷物も増え、その量の多さに唖然とする。捨てなければ、と思った。

当初、えま&慧奏さん宅にフォトダマ号を預ってもらい、徒歩で四国にゆくつもりだった。
しかし、色々悩んだ末フォトダマ号で四国に渡ることを選んだ。
出発する前夜、夕食をご馳走になる。徳島産ステーキだった。こんなに美味しい徳島産ス
テーキを食べたのは久しぶりだった。彼らは普段ほとんど肉魚を食べないのだが、頂き物
だという。そして、極め付けは、千葉産のお酒で、その酸味の聞いた味はまた格別で、チ
ベットのチャンに近いのには驚いた。わざわざ、取り寄せていたお酒に、タイミングよく
居合わせたのも幸運だった。お遍路前の最後の晩餐のお礼に、スライドトークをさせてい
ただく。スクリーン は、障子戸を生かし、投影すると子供たちは、反対側に行って、こっ
ちにも映ってると面白がる。彼らも眠気眼で付き合ってくれる。
その後、スタジオでムビラの演奏を録音していただく。

翌朝、挨拶に伺うと慧奏さんから昨夜録音したムビラCDを、えまさんからはおむすびと
林檎に岩塩をいただく。その後、車上生活に戻り、しばし淡路の石巡礼をする。
ある日、ローソンの駐車場で仮眠をしていると、メルマガの読者の方と思われる方から、
こんなメー ルが届く。

「はじめまして。つい先程淡路島のローソンの駐車場でおみかけしました。声をかけよう
かなと思いましたが、お休みのようだったのでメールで失礼しま す。石を巡る旅すごく興
味があります。私も旅をする人間なんですが特に目的もなくただ漠然と旅をする方なので
す。須田さんの旅応援しますよ!淡路や淡 路の南の沼島(ぬしま)にも神話などに関連し
た岩などがありますので訪れてみてください。では失礼します。」
との突然のメールにびっくりしながらも、石への旅に応援してくれるお心遣いを嬉しく思
った。

淡路島は、阿波の国に入る道の意味で淡路と言われるが、もともとは淡島と言われていた
らしいと、えまさんが教えてくれた言葉を思い出しながら、鳴門 大橋を渡り徳島へ向かった。

歩き遍路も三日目になる。足はかなり痛くなってきた、荷物を減らしてゆっくり歩くことに
しょう。

         四国霊場第四番札所、大日寺にて
                           2005.2.11  すだぐんじ拝


◆◆◆フォトダマ通信後記◇◇◇

☆ 一月某日 丹波篠山で卓さん家族と再会し、巡礼宿のお接待を頂き、ゆっくりと呑み語り合
   えたことに感謝致します。三年の石垣島生活にピリオドを打 ち、新たなターンム・ファーム
   での Mellow Habanero(オーガニック・チリソース)作りのご発展を祈りつつ…。

☆ 一月十五日 奈良の編集工房レイヴン原さん邸で、新年会のご招待と巡礼宿のお接待を受け
   る。お馴染みの方、初めての方と9名で盛り上がる。奈良の地酒往馬に感動しつつ、奥様の手
   料理に感謝致します。
   いただいたヨーグルト菌(グルジア産)は、今でもフォトダマ号の中で生きています。

☆ 一月十七日 十年目の阪神淡路大震災の日に、フォトダマ号で神戸を通過。

☆ 一月十八 岡山でしばちゃんと再会し、Jさん、Oさん、ジジカメさんと熊山ピラミッドへ。
   川辺の家に泊めて頂く。皆で雑魚寝した翌朝、Oさんは私の 寝言を聞いたらしく「何か、石の
   ガイドをしていたような…」。翌日、鬼ノ城、鬼の差し上げ岩を案内して頂く。
   皆さんに感謝しつつ、あらためて吉備のイ ワクラの凄さを感じいる。

☆ えま&慧奏さんには大変お世話になりました。四国石遍路の終了の際、また報告させて頂き
    ます。 

☆  二月十日、鎌田東二さんのご紹介で、徳島市議の村上稔様、般若院住職の宮崎信也様とお会
    いしお接待をいただく。皆様方に感謝申し上げます。

☆お遍路小記☆
1/9 旧暦元旦の朝、神山の楽音楽日にフォトダマ号を預け、歩き遍路へ出立。
       上一宮大粟神社、霊山寺、十輪寺、東林院を参拝し阿波神社境内に野宿する。
1/10 大麻比古神社、極楽寺、金泉寺を参拝。午後から徳島市議の村上さんに、吉野川第十堰を案
   内していただき、堰石の撮影。夜、「緑のダム」報告 会に参加。
   お堰さん『NPO法人「吉野川みんなの会」の拠点』に泊。




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